学生がお金を借りるベストな方法を伝授
学生になると、交友関係も広がりますし行動の範囲もぐっと広くなります。そうなるとお金が必要な機会も多くなるでしょう。
実家暮らしなら親から借りることもできますが、実家を離れて暮らしている場合には難しい場合もあります。そういったときにお金を借りる方法を知っていると便利です。
クレジットカードのキャッシング枠でお金を借りる
学生ではキャッシング機能が付けられないカードがある
学生が最もお金を借りやすいのは、クレジットカードのキャッシング機能を使うことでしょう。親や兄弟、友人などからお金を借りるのは抵抗感があるでしょうし、銀行や消費者金融に契約するのも問題があるように思うというのは、学生であれば経験することです。
現在はカード社会になりつつあり、学生でもクレジットカードの1枚くらいは持っていてもおかしくありません。クレジットカードは基本的にショッピング機能が主ですが、そこにキャッシング機能が付帯しているものも多くあります。
学生向けクレジットカードは検索すればたくさんのカード会社がヒットします。
気をつけておきたいのは、クレジットカードによっては学生でもキャッシングができるものもありますが、できないものもあるということです。どのクレジットカードでもキャッシング機能が付いているわけではないので充分に注意しましょう。
学生に人気のカードと、キャッシング利用の可否
カード名称 | 利用可否 | 限度額 |
---|---|---|
楽天カード | 不可 | |
JCB CARD W | 可 | 1万円~100万円 |
Yahoo!Japanカード | 可 | 審査後に決定 |
三井住友VISAデビュープラスカード | 可 | 5万円まで |
エポスカード | 可 | 審査後に決定 |
Orico Card THE POINT | 可 | 10万円~100万円 |
MUFG | 可 | 5万円まで |
学生でもキャッシングは利用可能?
学生にお金を借りてくれるクレジット会社もあれば、そういうことをしない会社もあります。学生の本業は学校に通って勉強することで、働くことではないからです。
働いていれば、クレジットカードを作ることも消費者金融業者から借りることも容易ですが、学生の場合には若干の制限が付きます。
学生でもアルバイトをしていれば、安定して継続的な収入があるとみなされますが、やはり本業が学生である以上、キャッシング利用ができないケースも出てきます。
学生専用のクレジットカードにもキャッシング機能が付帯することが多いですが、限度額は低く設定されています。三井住友VISAデビューやMUFGイニシャルカードは学生専用のカードです。希望すればキャッシング利用枠はもらえますが、最大でも5万円となっています。
三井住友銀行のホームページには、VISAデビューカードについて「キャッシング利用枠の範囲内でキャッシングリボと海外キャッシューサービスを利用枠を指定させていただきますが、利用枠の減額または設定をおことわりすることもございます」と記載されています。
エポスカード
キャッシングできるクレジットカードで、学生にも使えるものとしてエポスカードがあります。マルイが店舗で使ってもらうために発行しているクレジットカードで、学生にも人気が高く、初めて持ったカードがエポスという人は学生には多いでしょう。
このカードにはキャッシング機能を付帯させることが可能で、審査も緩めです。初回のキャッシング利用では30日間金利がゼロになるというサービスもあります。全国のマルイ店舗で申し込みから即日発行までしてもらえるカードです。
この他、以下のような特典があります。
- 新規入会で2000円分のエポスポイントをプレゼント
- 1万円以上の利用で500、3万円以上で1000、5万円以上で1500エポスポイントをプレゼント
- コンビニ利用で200エポスポイント
- ケータイ料金の支払いで1000エポスポイント
- ATM利用の手数料が無料
JCB CARD W
JCBは日本発祥の国際決済ブランドです。海外旅行でも使えて、国内では最強のカードです。ここが発行している学生向けクレジットカードの「JCB CARD W」にはキャッシング機能を付帯させることが可能です。
申し込むうえでは、JCBは非常にカードの種類が多いので注意しましょう。似たような名称のカードが数多くあります。キャッシング機能を付けると、限度額の範囲なら銀行やコンビニのATMでお金を借りることができます。
この枠はショッピング枠とセットになっていて、たとえば限度額が50万円のとき、ショッピングで40万円使っているとキャッシングの限度額は10万円までになります。発行には最短で3営業日ほどかかります。審査は柔軟で、学生でもキャッシングができます。
この他、以下のような特典があります。
- 入会月の翌々月までポイントが4倍
- 友人紹介で最大6000円分ポイントプレゼント
- ETCカードの発行で手数料・年会費が無料
- クイックペイ一体型
三井住友銀行のカードには注意
三井住友銀行のカードは若者向けのものも多くあり、ブランド力もあるため人気があります。三井住友銀行の口座を持っている学生には、銀行の窓口でクレジットカードの加入をおすすめされたという人も多いでしょう。ただし、キャッシング機能を付帯させるのには注意が必要です。
三井住友銀行の学生向けカードには、実はキャッシング機能は付いていません。良く見受けられる間違いですが、三井住友VISAデビュープラスカードではキャッシング不可能です。
元々、学生向けクレジットカードで、収入がなく親の仕送りなどで生活していることが前提になっているからです。三井住友銀行のキャッシング機能付きのカードで学生でも持てるのは三井住友VISAクラシックカードです。注意しましょう。
このVISAクラシックカードですが、キャッシング機能を付けるための審査は社会人に対する審査と同様のものが適用されます。学生だからといって甘くなることはありません。
安定した収入のある社会人が対象ですので、学生ならアルバイトをして収入があることを示さないと審査に通過できないので注意しましょう。
キャッシング機能の申し込み方法
カード発行と同時に申し込む
クラシックカードのキャッシング機能は、発行のときに同時に申し込むことができます。申し込みではキャッシング機能付帯という欄に利用を希望すると記入・入力しましょう。
審査に通過すればキャッシング枠の付いたクレジットカードが届きます。審査結果によっては信用力がないとされて、キャッシング枠のないショッピング専用カードが届きます。
発行後に申し込む
元々、キャッシング機能のないクレジットカードを持っている場合には、発行されたものに改めてキャッシングの利用を申し込みます。実際には、この手段のほうが審査に通りやすいと言われています。
とりあえず持っているカードでショッピングをして支払いをすると、クレジットヒストリーというものが実績として蓄積されます。お金を借りて返せる人であると判断されます。
キャッシング機能付帯では、それぞれのクレジットカードの会員専用のサイトから手続きできます。申し込みすると審査が行われ、信用力があると判断されたときには、持っているクレジットカードでキャッシングできるようになります。
キャッシングの利用方法
利用方法
クレジットカードを使ってキャッシングするには、銀行やコンビニのATMを利用します。ATMにカードを差し込むと、操作画面にキャッシング機能や引き出し機能などと表示されますので、表示に従って手続きすると借りたい額の現金が引き出せます。
金利手数料に注意
クレジットカードのキャッシングは金利が発生します。カード会社によって異なりますが、一般的な金利は年率18.0%です。これは日割り計算したうえで翌月の支払日に元金とともに返済します。
たとえば10万円を借りると、年間の金利は1万8000円となります。これを365で割って1日あたりの金利を算出して、それに30日を掛けます。計算すると1479円になります。
1万円を返済すると利息を差し引いた8521円が元金に充当され、利用残高は9万1479円となります。
返済方法
通常、キャッシングで借りたお金はリボルビング払いとなります。返済回数を複数回に分けて、毎月一定の額を返済する方式です。クレジットカードの返済として指定した口座から毎月同じ日に一定の金額が引き落としになります。
返済日が来る前にお金を工面できた場合には、ATM振込を利用することで繰り上げ返済も可能です。
学生のキャッシングで知っておきたいこと
学生がクレジットカードのキャッシング機能を利用したいという場合には、覚えておきたいことがいくつかあります。
これは基本中の基本です。収入のない人に会社はお金を貸しません。必ずアルバイト収入が必要になりますし、年収にしていくらになるのか申告しなければなりません。親からの仕送りは収入とはなりません。
一部の銀行では、親からの仕送りが年間300万円以上あるなら収入と認められますが、あまり現実的な数字ではないでしょう。
学生は勉強することが本業ですので、利用できる枠は少なめに設定されます。学生はアルバイトしているとはいっても、収入は少ないですし、安定性にも欠けます。アルバイト収入は多くても60万円から100万円程度でしょう。
多くの場合、そこから返済することを考慮されて利用限度額は5万円から10万円程度です。カード会社によっては、学生の場合は利用限度額を無条件で低く設定する規定を設けていることもあります。
あまり大きな期待をしないほうがいいでしょう。
学生がキャッシング枠を申し込みすると、在籍確認が行われます。これはカード会社の担当者が個人名で申込者の職場に電話で連絡して、申告した通りの職場で勤務しているか確認するものです。
学生も消費者金融からお金を借りることが可能
学生の審査
学生でも、消費者金融業者からお金を借りることが可能です。
ただし、以下の2つの条件を満たしている必要があります。
民法の規定上、未成年者が結んだ契約は一方的に破棄してよいことになっています。業者からすると、未成年にわざわざ貸付するのはハードルが高いと考えられます。
学生の場合には、アルバイトということになりますが、安定した給料が毎月入ってくることが条件になります。アルバイト収入は少額でも構いません。毎月決まった日に給与が振り込まれるという立場であることが必要です。
アルバイト先の正しい名称を調べておく
単に呼び名ではなく、株式会社○○とか有限会社○○など正式名称が必要です。「株式会社」が前につくのか後につくのかでも違います。
収入を正しく記入する
アルバイトの「年収」を申告します。アルバイトを始めて1年未満の場合には、1ヶ月分の給料を12倍して申告しましょう。アルバイトもしていないのに嘘をついて借りると、個人信用情報としてネガティブな内容が記載されて、後から困った事態になりますので注意しましょう。
保険区分を確認
20歳以上の学生ならほとんど「国民健康保険」ですが、念のために自分の保険証を確認しておきましょう。遠隔地被保険証であることもあります。
アコム
CMでも良く知られているアコムは、三菱UFJファイナンシャルグループの一員で、大手の消費者金融の老舗です。学生への安全な融資にもノウハウを持っていますので、安心して申し込みできます。
アコムの金利は「3%~18%」と表示されていますが、学生が契約するとほとんど金利は18%が適用されます。決して低いとは言えませんが、アコムの場合には最短で即日融資してくれるので、急な出費にも対応できます。
初回契約時に返済方法を「35日ごと」に設定すると30日間金利ゼロというサービスを受けられるので、クレジットカードのキャッシング枠よりも利息を抑えることが可能です。
学生が借入をする際には「親バレ」することを極端に嫌がるというのも、アコムは熟知しています。分からないことは、審査のときに担当者に聞いておきましょう。丁寧に教えてくれます。
プロミス
プロミスも、学生相手に融資してきた実績があります。三井住友銀行グループの一員で、大手の消費者金融業者です。アルバイト収入があれば申し込み可能です。
Web完結型申し込みというスタイルで申し込みをすると、郵送物なしで契約できます。家族にカードローンの利用が発覚する原因で最も多いのが郵便物です。
家族と同居している場合には、郵送物がないほうが安心です。プロミスに申し込むときに、「ご希望の契約方法」の画面で「Web」を選択しましょう。
本人確認書類は携帯電話のカメラで撮影した画像を送信すれば申し込めます。審査に通過したら契約になりますが、このときに「カード不要」を選択しましょう。これで自宅への郵便物ゼロで契約を完了できます。
カード発行は無人契約機でできます。あらかじめWebで申し込みしておいて、審査結果を待ってから無人契約機に行けば、カードの発行も誰にも知られずに済みます。
アイフル
アイフルも、20歳以上で収入があれば学生でも申し込みできます。借入限度額は、年収の3分の1というルールがあり、貸金業法という法律で定められていますが、アイフルも厳格に守っています。
そのため、収入を正しく申告しましょう。毎月のアルバイト収入が5万円だとすると、年収は60万円です。その3分の1ですから、20万円が限度額となります。学生の場合には、限度額10万円スタートになることが多いでしょう。
審査は迅速で、申し込みから20分程度で仮審査の結果が通知されます。申し込みの時間帯によっては翌営業日の通知となりますので注意しましょう。
在籍確認もありますが、電話連絡以外の方法を採ってくれる可能性があります。アイフルは学生向けに長年融資してきた会社ですので、事情を話せばたとえば給料明細で在籍確認とするなどの配慮をしてもらえます。
学生も銀行からお金を借りるのは可能
銀行からお金を借りるのは、審査が厳しいと思われがちですが、実際にはそうでもありません。
消費者金融業者に比較すると確かに厳しめですが、返済能力があれば学生でも銀行から借入することは可能です。
金利が安い
一般的に銀行は審査がやや厳しめの代わりに、金利が安い傾向があります。たとえば三井住友銀行のカードローンの金利は4%から14.5%です。
初回に適用されるのは14.5%ですが、これは消費者金融業者でも共通です。消費者金融業者の上限金利は18%なので、それよりもお得に借りられることになります。
銀行としては実は学生は将来性のある顧客として扱われることがあります。審査が社会人よりも若干甘くなることがあると言われており、今までローンの返済などの経験があって延滞したことがなく、毎月の収入も安定しているのであれば、銀行からの融資を受けることは学生でも充分に可能です。
なるべく大手、メガバンクを選びましょう。クレジットカードのキャッシング枠よりも、正面からカードローンを申し込むほうが成功する確率が高いとも言われています。
10万円を借りて2年で返済した場合の返済総額
学生は限度額低め
基本的に、学生が銀行のカードローンを申し込むと、利用限度額は10万円に設定されます。これ以上の限度枠をもらえることは非常にまれな事例と言っていいでしょう。まだ社会的な信用力が足りないため、社会人と同じ扱いを受けることはできません。
三菱UFJ銀行のバンクイックには、学生が申し込むのは引き受けるが、最高限度額は10万円と表示されています。バンクイックだけでなく、他の銀行でも同様で、何か大きな業績を上げている起業家的な学生を除けば借入できるのは10万円までと考えましょう。
また、学生が利用するにあたっては、親権者の同意が必要というケースも多くあります。銀行によって条件はまちまちですので、公式サイトでしっかり確認してから申し込みましょう。
学生が借りられる銀行は?
学生におすすめなのは、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ソニー銀行の3つです。学生でも借りることができ、大手で安心感があります。
20歳以上で安定した収入があり、過去にローンやクレジットカード、携帯電話の利用料金の支払いを延滞していないことが条件です。
銀行名 | 金利 | 最低返済額 | 限度額 | 備考 |
---|---|---|---|---|
三井住友銀行 | 4.0%~14.5% | 2,000円 | 800万円 | |
三菱UFJ銀行 | 4.0%~14.5% | 2,000円 | 学生は10万円 | 親権者の同意要 |
ソニー銀行 | 4.0%~14.5% | 2,000円 | 学生は10万円 | 最短翌日融資 |
未成年の学生でも借りられる会社
一般的には未成年者は消費者金融業者などで借入の契約をすることはできません。ただ、なかには学生向けに18歳でも契約できるローン会社があります。
「学生ローン」と呼ばれる学生専門のローンです。
アイシーローン
18歳以上の学生であれば申し込みが可能です。借入できるのは1万円から50万円、または年収の10%以内です。ネットで申し込みができます。
初めて利用する人には30日間無利息キャンペーンをやったり、友人を紹介するごとに金利を1%引き下げしてくれたりなど、様々な特典があります。全国組織ではなく、首都圏に在住または在学している学生限定です。東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県以外の学生は対象外となります。
親権者の同意は原則的に不要で、無担保・無保証人のローンです。家族に知られないように借入することも可能です。
カレッヂ
高田馬場駅から徒歩1分ほどの場所にある学生ローン会社です。高田馬場駅を利用したことがあるなら、黄色い目立つ大きな看板のビルに見覚えがあるでしょう。カレッヂはそのビル内にあるローン会社です。店舗は高田馬場にしかありませんが、全国に対応しています。
ネットを通じて申し込みから融資まで可能です。キャッシングは銀行振込で行われます。18歳から学生証があれば借入の申し込みができます。この他、運転免許証、健康保険証、銀行のキャッシュカード、公共料金の領収証などの書類が必要になることがあります。
書類はスマホで撮影した画像を公式サイトの送信フォームから送るというスタイルです。親権者の同意も不要ですし、電話による連絡もありません。
フレンド田(DEN)
フレンド田(DEN)もカレッヂと同様、高田馬場にあります。1976年から学生ローンを営んでいる老舗です。18歳以上の大学生・短大生・大学院生・専門学校生・予備校生なら申し込み可能です。
ネットでの申し込みも受け付けており、振込融資にも対応しているため、全国の学生が利用できます。審査が迅速で、ネット経由で即日融資にも対応しているので、緊急の用立てにも向いています。
未成年の申し込みを受け付けていますが、親権者の同意が必要です。また、親権者が保証人になる必要があります。
まとめ
学生がお金を借りる方法はたくさんあります。利用限度額は10万円程度と控え目になることが多いです。
基本的には20歳以上であることが条件ですが、一部の学生ローンでは18歳から申し込み可能です。